
企画書を書こうと白紙の画面の前に座ると、途方に暮れることが多いですよね。どこから書けばいいのか分からず、書いているうちに抜け漏れが次々と見つかるものです。
でも、視点を変えるとずっと楽になります。良い企画は「上手に書く能力」よりも「埋めるだけで完成する型」から生まれます。そしてAIのアウトプットの品質も、プロンプトよりテンプレートの品質に大きく左右されるんです。
核心はテンプレートです#
AIに「企画書を書いて」と丸投げすると、それらしいけれど使えない文書になりがちです。一方、チームのテンプレートを基準に必要な情報を埋めて渡せば、AIはその型に沿ってかなり使える下書きを作ってくれます。
結局、人間がやるべきことは文章力を磨くことではなく、埋めるだけでいい型を整えておくことなんです。
実行ワークフロー#
全体の流れは入力 → AIドラフト生成 → レビュー・イシュー化の3ステップです。
1) 入力ステップ#
欲しい機能をユーザーストーリーとして書き出し、大きい単位から小さい単位へ構造化します。
- ユーザーストーリーの作成 — 欲しい機能をユーザー視点で書きます
- ドメインの定義 — 機能が属する領域を分けます
- ページ一覧の作成 — ドメインごとに必要なページを洗い出します
- ページごとのコンポーネントの列挙 — 各ページの構成要素を分解します
- コンポーネントごとの機能・状態・例外の整理 — 一番小さい単位まで掘り下げます
ドメイン → ページ → コンポーネント → コンポーネントの機能という順に下りていく構造なので、上から埋めていくと自然に抜け漏れが見えてきます。
2) AIドラフト生成#
入力ステップで整理した内容を、テンプレートと一緒にAIに渡します。ここでAIは3つの役割を果たします。
- テンプレートに基づく文書の自動作成
- 抜け漏れ項目の自動チェック
- 実装優先度の提案
3) レビューとイシュー化#
AIのドラフトをそのまま使ってはいけません。人間がビジネス、UX、技術リスクの観点でレビューするステップが必ず必要です。
レビューが終わったら、ドメインからフィーチャーまで単位ごとにイシューを作成し、スプリントボードに連携します。企画がそのまま実行可能なタスクリストにつながるわけです。
テンプレートに必ず入れるべき項目#
テンプレートの品質が核心だと言いましたよね。以下の項目が抜けないようにチェックしてみてください。
- 課題定義
- ユーザーストーリー
- 受け入れ基準(AC)
- 例外・失敗ケース
- 画面構造
- データ構造
- イベント・状態変化
- 測定指標
特に例外・失敗ケースと測定指標は企画段階で抜けやすい項目なので、テンプレートに組み込んでおけば、AIが抜け漏れを代わりにチェックしてくれます。
ツールは何でも大丈夫です#
作成ツールはVSCodeでもいいですし、ターミナルやチャットベースのワークフローでも可能です。ツールより大事なのは次の2つです。
- コラボレーター全員がアクセスできる単一フォーマットを維持すること
- 成果物はGitベースのバージョン管理に残すこと
企画書もコードのようにバージョン管理すれば、変更履歴が残り、レビューも自然に回るようになります。
まとめ#
完璧な企画書を書こうと頑張るより、まずチームのテンプレートを1つ磨いてみてください。型が良くなれば埋める作業はAIが手伝ってくれて、人間はレビューと判断に集中できます。
Sooner or later, those who win are those who think they can.
— Richard Bach


